近年、店舗の無人化が世界的に進んできています。記憶に新しい事例で言えばAmazon Goが挙げられますね。日本でもセルフサービスの飲食コーナーや無人レジ等店員の接客やサービスを必要としないシステムの導入が増えてきています。
人件費の削減や、買い物客の利便性が向上する一方気になるのはセキュリティです。お客が困った時のヘルプ、緊急事態の対応のための人員配置はありますがほぼスタッフの目がないといってもいいもの。セキュリティ対策をしっかりとできる体制を整えなければ万が一の被害でコスト削減がプラスマイナスゼロになる可能性もあるのです。
■犯罪者はいつでも抜け道を探しています
レジを通す必要がないことから、買い物が楽にできる画期的なシステムとしてAmazon Goは話題になっています。
その一方、一部悪質なネットユーザーの中には「万引きができた」「お金を払わず商品を持ち出せるか」といったシステムの穴を探したり実践したという動画がアップロードされたりもしています。
「人目が少ない」と分かると万引きや不正をしようとする人の出現は少なからずあります。そうした犯罪に利用しようとする人たちの犯罪抑止をしていかなくてはなりません。
また、トラブルにも迅速に対応できる体制も必要となります。スーパーのセルフレジではサポートをしてくれるスタッフが近くに常駐しているという店舗は多いです。
しかし、イートインコーナーを始め、人目が少ない場所の自動販売機やセルフサービスのガソリンスタンドなど、スタッフはいるけど緊急のトラブルにすぐに対応できないところにスタッフがいる場合もあります。
例えば、故意か事故かを問わず設備が破壊されたとして、加害者がそのまま逃げてしまうという可能性があります。
そうした時、防犯監視カメラを設置しておくことで犯人の証拠を残せたり、映像を監視できる体制が整っていればすぐに通報でき迅速な対応ができるようになります。
■防犯監視カメラで利便性の強化
店員の接客やサービスを必要としないシステムの利点としては従業員によるレジでの不正や接客トラブルが起きにくいということが挙げられると思います。
その反面、システムの利用方法が分からない客もいるという問題点もあります。機械に弱い、説明が分かりにくいとスタッフの接客が必要になる場面があります。人員削減のために導入したシステムでもそのような問題が多発したら本末転倒になってしまいます。
そこで、防犯監視カメラ映像を利用することでその問題点の改善に役立ちます。
例えば、会計に戸惑う人がとる行動や動作を見て、何に困っているかが映像を見て分析できます。多くのセルフサービス機械が手順を説明してくれますが、分かりにくい箇所がどこかや勘違いしてしまう表現が使われていないかということが分かれば改善に繋がります。
また、トラブルがあったり操作ミスで困ってしまった時の店員の呼び出し方が分からない場合もあります。
一つ一つ映像を見て客の動向や店員の対応からマニュアルも作りやすくなり、利用客の利便性も高まります。
■まとめ
IT技術の進歩によって無人店舗はこれからますます増えていくことでしょう。それに伴いセキュリティの強化や利用客の利便性の向上は欠かせないものになります。
セルフサービスの導入を考えるならそういった面で防犯監視カメラ等を使ったシステム強化を忘れないようにしたいものです。