防犯カメラや監視カメラのダミーって本当に有効なのでしょうか?
有効か無効かは犯罪抑止の部分と実際に何か事案が起こってしまった場合の2つの側面から考える必要があります。
ダミーを考えてる=少しでもコストを下げたい。
という構図が浮かびますが果たしてそれは本当にコストを下げる結果となるのか考察していきましょう。
■犯罪抑止力とダミーカメラ
犯罪抑止力には一定の効果があると思います。
ほんの気の迷いで良からぬ妄想が起こってしまった人がダミーカメラを見つけることにより思い留まることも少なくありません。
ただ、今はダミーカメラとの見分け方をネットで調べたりすれば簡単に出てきてしまう時代でもあります。
ダミーカメラを設置したからといって、うちは安全安心。
とあぐらをかいてしまうのは非常に危険な状態です。
■実際に事案が発生した際のダミーカメラのリスク
考えられるリスクの中で大きなものは3点あります。
1.誰がいつなどの状況が全く把握できない可能性
2.保険に入っていてもダミーカメラなので承認が下りない可能性
3.今後も狙われてしまう可能性
の上記3点です。
1.は当然のことながら防犯カメラや監視カメラが作動していないので事案の状況が一切分かりません。
警察に通報したとしてもダミーカメラの場合、解決には時間が掛ってしまうことが予想され、通常の運営に戻るまでにも時間が掛かってしまいます。
2.は保険会社との契約内容にもよりますが、自社側に著しく落ち度がある場合は満額の保険金が下りない可能性がございます。
防犯対策をしたフリ。なわけですからこちらも致し方ございません。
3.は犯罪者というものは横の繋がりが非常に強く、直ぐにあそこの店舗は緩かったなどの情報ネットワークが広まってしまいます。
知らないうちにどんどん犯罪者が入り込み損害を与え続けてしまう可能性が大です。
■ダミーカメラは本当に有効なのか?
何も起こっていない状況では本物の防犯カメラや監視カメラとダミーカメラの有効性はほぼ変わりがありません。
何も起こっていないのであれば極端な話、何もなくても構いません。
しかし上記に挙げた事案が発生した場合、御社のイメージは防犯対策に手を抜いていた。
というレッテルが貼られるのみです。
まさに泣きっ面に蜂。と呼べる状況ではないでしょうか?
ダミーカメラで満足してしまっていたり、導入を考えていらっしゃる皆様は今一度ご検討し直してみるのがよろしいかも知れません。